クリスマスの場合、飾り付けるオーナメント類 (装飾品、モチーフ) には、聖書にまつわる話を中心に基本的意味があったりします。飾り付けるときには、ちょっと気になったりするので、宗教的な意味合いを中心に主なものを簡単に以下に解説してみます。
クリスマスツリーの飾りで特徴的なのは、一番上の先端にひときは大きく目立つ玉やトップスターとも呼ばれる星などの形をした飾りですが、 シュピッツェ、ベツレヘムの星などとも呼ばれ、キリスト生誕時に輝き、賢者 (王、学者) を生まれた地へ導いた星とされ、希望を表すや約束が守られた印などの意味があります。 また、イギリスではエンジェルや聖人像をかたどったオブジェも飾られます。
ベル (鈴) はキリストの誕生 (救い主の到来) を知らせる天国からのあいさつの喜びのベルとしての意味や、羊に付けられたベルの音で迷子にならないようにということから、人々も神様のもとに帰れることを意味したりもし、さらにその音が邪を払う魔よけとしての意味合いがあったりします。
リンゴや赤い玉などクーゲルとも呼ばれる飾りは、アダムに原罪をもたらした果実、エデンの園の知恵の実とされ、豊かな実りや幸福などの生きる喜びをもたらす果実を表しますが、赤い玉はエデンの園にあった永遠の命をもたらす命の木の実ともされ、永遠の象徴とする場合もあります。
杖 (つえ) は羊飼いたちが生活の中で必需品として使用していた杖で、ドイツでクリスマスに食されていた白い杖のようなキャンディーをアメリカの業者がストライプ模様の形にしてヒットさせたらしく、キャンディ・ケーンとも呼ばれていますが、羊飼いが杖の曲がったところで迷い出た羊を引っ掛けて群れに戻したので、助け合いの心を象徴するともされます。
ヒイラギ (柊) はキリストがすべての人の罪を背負って十字架刑にされたときにかぶらされた時の茨の冠、赤い実はキリストの流した血を象徴するものや、ヒイラギの棘 (とげ) のような葉が邪を払う魔よけとしての意味もあります。
ヤドリギ (宿木) はキリスト教から異端の古代ドルイドで聖なる木とされていて、ヤドリギ自体をクリスマスツリーとする場合もあります。ヤドリギの下に立っている人にキスをしてもよいという習慣は小説や映画などにも登場して知られています。
キャンドル (ろうそく) は「世を照らす光」としてキリストが象徴されるので、それを表すのがキャンドルの光で、宗教改革で知られるルターにもツリーの周りでキャンドルを灯す逸話がありますが、クリスマスツリーの近くでキャンドルを灯すのは引火の危険が高いので、エジソンの電球の発明以後、ツリーには電球によるイルミネーションが主流に替わり、最近では LED によるものも普及し始めています。
靴下 (くつした) は、いわずと知れたサンタクロースのプレゼントに関連する話からで、クリスマスツリーの周辺に飾られるとは限らないですが、ツリーの下の方に飾られたりする場合もあり、靴下をミニチュア化したオーナメントもあります。
麦・マツボックリ (球果) は豊穣、リボンは良い心で永遠に結び合わされるなどの他にもまだあり、ジンジャークッキー、エンジェルなどと色々あり、その色にも赤はキリストが流した血、緑は永遠に変わらない生命の象徴などの意味がありますが、基本的にオーナメントを飾り付けたクリスマスツリー自体が生誕からのキリストそのものを表しているプレゼーピオ (クレッシュ、クリッペ) や降誕劇と言えますが、それぞれの地域によって伝統や慣習などにより宗教的な意味合いの少ないものも欧米では飾られています。
トップスターを誰が何時付けるかなど家庭により決まりがあるかもしれませんが、基本的に飾りつける順番は、ツリーの正面とする位置を決め、イルミネーションを巻きつけてから、オーナメントを大きな物から均等に配置して順次取り付けていくのが、失敗することも少ないと思われる手順ですが、たまに離れた位置から全体のバランスを見たり、イルミネーションを点灯させて雰囲気を見ながら行うのが良いでしょう。 また、屋外の場合、オーナメントが風に飛ばされない様に配慮し、積雪地域では飾り付けが雪に埋もれるなどの事態を考慮しておきます。