クリスマスに欠かせなくなったクリスマスツリーですが、世界的に普及したのは19世紀以降で、意外に新しいものですが、イルミネーションの発達などもあり、最近では大型で豪華なものが話題を集めるためなどに飾られ、季節の風物詩となっている地域も多くあります。
基本的に、クリスマスに使われる常緑樹は、永遠の生命を象徴するもので、冬でも葉を落とすことがなく一年中緑であることに意味があるようで、多くの人が頭に浮かぶ針葉樹類だけではなく、ヒイラギ (柊) やゲッケイジュ (月桂樹) 、ヤドリギ (宿木) 、キヅタ (木蔦) など常緑の植物が色々と利用され、クリスマスにツリーと言えばモミを代表とする針葉樹類を指す場合が多いですが、他の常緑樹である場合もあります。
クリスマスツリーと言えばモミの木 (樅 Fir) で、正確にはこのモミの木は日本のモミとは違う種のヨーロッパモミです。 しかし、日本のモミとそれほど違いはなく、欧米でも数が少なくなったせいもあり、クリスマスツリーとしてモミが中心ではありますが、モミに限らず、樹形的にも似て端正で、特にドイツで重用されていた別属のトウヒ (唐檜 Spruce) であるヨーロッパトウヒ (ドイツトウヒ) がクリスマスツリーに多く利用されるのはよく知られています。
クリスマスツリーの基本を成す樹形の三角形には三位一体などの意味を持っているようで、欧米でクリスマスツリーに利用される主な針葉樹は、端正な円錐形で力強さのある濃緑色のものが多いようですが、現代の宗教的意味合いは飾り付けの方に強く出ているようです。
クリスマスツリーにはどのコニファーがいい?
クリスマスツリーの起源として、どのように現在のクリスマスツリーに融合し繋がるのかはわかりませんが、共通するのは樹木類が古来より生命を表現するとされており、常緑樹の冬でも葉を落とさず緑である、力強さや神秘性にあるようです。
起源地とされるドイツ地方では、古くからキリスト教にとって異教による樹木信仰があり、常緑樹であるモミの木を象徴とすることで、クリスマスそのもの同様に地域の風習を利用して取り込んで行ったようで、初期のクリスマスツリーはつるされて飾られていたようです。
現在に繋がるクリスマスツリーはドイツで15・6世紀から広まり始め、17世紀には記録に多く登場するようになりました。