クリスマスの楽しみと言えばクリスマス料理も欠かせませんが、狭義のクリスマスイブの夜に食べられるものから、広義のクリスマス前後の長い間食べられる料理など、それぞれの国によってクリスマス料理は様々あります。種類は最後の晩餐に倣ったり、宗教上の理由でクリスマスイブには印象の強い肉料理ではなく、魚料理が食べられることも多いようです。
欧米が普段の延長線上にあるのに対して、宗教色と伝統のほとんどない日本では、クリスマスのイブから短期的にクリスマスケーキやチキン(鶏肉)が食べられる場合がほとんどのようで、食品販売業や外食産業などの商業色が目立ってます。
北欧のクリスマス料理と言えばチキンや七面鳥の料理ではなく、キロ単位の大きな豚肉のハムである「ユールシンカ」や、ローストポークの「フレスケスタイ」がクリスマスの前後1ヶ月も食べられます。肉料理だけではなく、干した鱈(タラ)を茹で戻し塩やバターなどで味付けをした「ルートフィスク」、サーモンの生クリーム焼きやマリネ、シュリンプカクテルなどの魚介類、ミルク粥、ジャガイモ料理などが食されます。
デザートや菓子類としては、甘いソースをかけた「ライスプディング」、これがないとクリスマスが始まらないと言われる「ジンジャークッキー」、ドライフルーツやナッツ類の入ったパウンドケーキがあります。
クリスマス独特のホットワインとして、赤ワインに砂糖やオレンジの皮、シナモンやクローブなどの香辛料が入ったものをを温め、更にドライフルーツ類やナッツ類を加えて飲まれる「クロギ」があります。
イギリスでは「ローストビーフ」や「ローストチキン」、アメリカから逆輸入の形になる「七面鳥のロースト」をメインにジャガイモなどの野菜をクレービーソースでいただくのが多く、調味にはハーブ類も多く使われているようです。
イギリスの代表的クリスマス料理の「クリスマスプディング」はドライフルーツが入ったパウンドケーキに近い料理です。作り方は、小麦粉やパン粉、牛脂やバター、卵、砂糖などに酒で戻されたドライフルーツ、ナッツ類、香辛料、酒類を混ぜ合わせ寝かせた後、蒸し焼きにされます。しかし、これで完成ではなく、数時間から数ヶ月と言う長い期間熟成された後に、再び数時間蒸されてクリスマスイヴの食卓に登場します。
クリスマスプディングの中に指輪や指貫、コインなどを入れて出た品物で占いをする場合もあり、指輪だと早く結婚できる、指貫だと一生独身、コインだとお金持ちになれる、指輪が女性でコインが男性だと二人は結ばれるなどの意味があります。
ドイツのクリスマスでは通常のメイン料理が一堂に会したように、「豚肉料理」や「ソーセージ」、「ジャガイモ料理」などドイツの伝統的料理が出され、、当然ビールやワインと一緒に食されます。
ドイツの代表的なクリスマスに食べられる「シュトーレン」はドライフルーツなどが入ったケーキと言うよりパンに近いパウンドケーキに似た菓子です。クリスマスの1ヶ月近く前から、クリスマスツリーのそばに飾られたりして少しずつ食べられる、中世からの伝統的菓子料理です。
アメリカのクリスマス料理と言えば「ターキー(七面鳥)料理」が有名で、感謝祭などでもテーブルに登場します。各国のクリスマスでも食べられるようになっていますが、元々はチキン(鶏肉)の入手が難しかったので、代用として食味的にはパサつくが重要な食料でもあるワイルドターキー(野生種の七面鳥)を使ったのが始まりとも言われ、現代でもチキンに次ぐ重要な鳥の肉となっており、イベントには欠かせない食材で日本の鯛(タイ)のような存在とも言えます。この他にはローストビーフ、ジャガイモや豆の料理が食べられます。
ケーキはヨーロッパと同じようにドライフルーツを使った硬めで日持ちがするシンプルなものが代表ですが、クリスマスツリーの飾りともなる飴で、ストライプ模様の杖の形をした「キャンディー・ケーン」が有名です。
クリスマス料理の食べられる期間はそれぞれの宗教的理由でクリスマス前後の短い期間から1ヶ月も食べられる場合など様々あり、その年に亡くなった故人のために料理や席が用意されたり、ファーザークリスマス(サンタクロース)の分も用意される場合など色々とあり、意味合い的には日本の正月料理に近いと言えます。
近年では各国でも七面鳥(ターキー)が食べられることが多くなってるようですが、フランスでは「鴨やチキン、ラパン(ウサギ)のグリル」、オーストラリアやニュー時ランドでの「羊肉料理」など肉類の料理の他に、各国でタラやサーモン、エビや貝などの「魚介類の料理」やポテトや豆類、ライスなどの「野菜・穀類の料理」も多く食べられています。
イタリアでは「パネトーネ」と呼ばれるディニッシュに似た菓子パン、フランスでは丸太を形どったケーキの「ブッシュドノエル」、近年ではデコレーションされたアイスクリームも各国で食べられます。
日本のクリスマス料理の代表と言えば、欧米のシンプルなパウンドケーキ類に対して、「クリスマスケーキ」と呼ばれるデコレーションケーキになるでしょう。日本のクリスマスケーキの始まりは、不二家が大正時代に作ったものだとされています。
アメリカからの強い影響を受ける日本のクリスマス料理では、七面鳥が入手し難かったこともあり「チキン料理」もよく食べられます。中心となるレッグのローストや照り焼きの他に、フライドチキンや唐揚げとして鶏肉の料理はクリスマスに欠かせなくなって来てますが、最近では七面鳥のローストやローストビーフも登場するようになっています。
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